和洋国府台女子中学校高等学校

お知らせ

第72回卒業式を挙行いたしました

2022.03.05

第72回卒業式を挙行いたしました。新型コロナウイルス感染拡大予防のため、卒業生、保護者、教職員のみで行うことになりました。
例年通り、生徒は凜とした姿で式に参列し、厳粛な式を執り行うことができました。

学校長式辞



卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。保護者の皆様におかれましても、今日この日を迎えられたことをお祝い申し上げるとともに、3年間、学校生活の支えとなっていただいたこと厚く御礼申し上げます。卒業おめでとうございます。

 不安を持ちながらも意気揚々と入学したのが3年前。振り返ってみれば、順調に進んだのは高校1年まででした。1年生の2月28日から急遽3ヶ月間の臨時休校となりました。コロナ禍の始まりでした。その後、2年連続で体育大会も学園祭も中止になりました。高校の一大イベントのはずだった修学旅行も中止になってしまいました。君たちの若いエネルギーを活かす場所が大きく失われてしまいました。学校としてもとても残念です。
 
 しかし君たちは生徒団結の中心となり、新しい和洋を作る先頭に立ちました。創立以来続いた髪型に新たな一本結びが加わりました。これは君たちにとって大きな成果です。初めは生徒総会での決議でした。その決議を受けて教員は職員会議で議論をしました。その議論で具体的な運用を改めて生徒会に投げ返しました。生徒会では各クラスで企画書を作り、その企画書を基に君たち自身で髪型の規定を作りました。その規定は職員会議で承認されて、試行期間を経て今の状況になりました。1人1人では小さな声だったかもしれませんが、小さな声が集まれば大きな声になります。この経験は決して忘れないでください。社会に出て大きな壁に当たった時、この経験を思い出して皆の役に立つ提案をすることで、一つの大きな声になり力にもなるはずです。
 
 和洋国府台女子の教育方針は「凜として生きる」女性を育てることです。「凜として生きる」ためには心に確かな思いが必要です。茶道や学級活動などで学んだ人への思いやりは一つの確かな思いになります。また先ほど述べた生徒会活動の経験も一つの確かな思いになります。生徒会の経験は髪型だけでなくリュックでの登校もありました。リュックについては後輩達が引き続き話し合いをおこなっています。君たちの歩んだ道を後輩達が歩みはさらに前に向かってます。どうか自分を信じて、自分を活かしながら人の役に立てる人生を送るために、「凜として生きる」女性になってください。
 
 時には心折れる時もあるでしょう。あるいは大きなことを達成して誰かに伝えたい時もあるでしょう。そういうときは是非君たちが10代後半に過ごしたこの和洋国府台女子高等学校に来て下さい。私立のいいところは大体の教員がずっと居ることです。教員にとって教え子が社会に出て成長している姿を見ることは、とても嬉しいことです。私はそういう姿を沢山見せてくれたお陰で、今まで教員としてやってこられました。君たちにとって和洋国府台女子高等学校は第2のふるさとです。歓迎しますよ。
 
 それでは最後にもう一度、卒業おめでとうと共に、元気で羽ばたいて下さい。

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