第71回卒業式を挙行いたしました

第71回卒業式を挙行いたしました。新型コロナウイルス感染拡大予防のため、卒業生、保護者、教職員のみで行うことになりましたが、例年通り、厳かで厳粛な式を執り行うことができました。

学校長式辞

卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。保護者の皆様におかれましても、今日この日を迎えられたことをお祝い申し上げるとともに、3年間、学校生活の支えとなっていただいたこと厚く御礼申し上げます。

皆さんの高校3年間は、私の学校長としての3年間でもありました。この3年間を、ともに振り返ってみたいと思います。

皆さんが高校1年生の時、髪型についての校則について生徒会を通じて何度も議論を重ねました。話し合いを重ねて、髪型の一本結びが許可されることとなりました。
70年を超える本校の歴史において、これはとても大きな出来事だと思っております。

さらに、高校2年生の修学旅行で訪れた長崎での蛇踊（じゃおどり）を忘れることができません。
練習時間はわずかなものでしたが、皆さん力を合わせて踊るその様子は、通り過ぎる人たちの心をうち、拍手喝采を浴びました。
皆さんの誰か一人が欠けても、それを成し得ることはできなかったでしょう。みんなで力を合わせることの素晴らしさを体感したのではないでしょうか。

そして、この3年生では新型コロナウイルスの影響を大きく受けました。年度当初から休校に入り、学校で授業を行うことができたのは6月も過ぎてからのことでした。

学校再開後も多くの学校行事が中止となってしまい、悔しい思いをした人もたくさんいることかと思います。
それでも皆さんは日々の学校生活にしっかりと臨み、高校生活最後の年を送ることができたことを私は誇りに思います

明日から、新しい生活がはじまります。

学校のきまりや先生方のサポートから離れて、非常に自由であり、ときには開放感を感じることもあるかもしれません。しかし、それには責任が伴います。

時に辛いこともあることかと思います。それでもこの3年間で手に入れた交渉する力、仲間と力を合わせること、逆境にも負けずに成し遂げようと努力することを忘れなければ、道が開けていくことでしょう。

どうしても辛く、どうしていいか分からなくなってしまった時は、是非この和洋国府台女子高等学校に話しに来てください。

ここは皆さんが過ごした場所であり、スタート地点です。

以上をもって卒業式の式辞といたします。卒業おめでとうございます。